盆栽の歴史4
また近縁の針葉樹、マツ、スギなどからも変りものがとりだされていて、全体として一つ顕著な栽培変異樹木の一群をつくっているが、全体を統括する適当な呼び名はない。
こうしたものは旧来の植木屋の独壇場のようなもので、最近には一般的には強い関心は払われなくなってきている。
しかし旧家の庭、寺院の庭などをみると、こうした木が数本みられることは普通であるので、注意すれば古い庭では案外多くみることができる。
これらの樹木は原種より生長力が弱く、造園に用いると成長しすぎることがなく、勇定を加えてやると、狭い日本庭園にはよく適合している。
いまの日本ではいわば流行おくれのような庭木となっているが、野菜 種以外の花卉園芸文化としてみると、これはたいへん独創的な庭木品種群である。
これはどうやら中国ではほとんど生まれなかったもので、日本の江戸期の類例のない園芸文化の発達のよい一例となるものである。