盆栽の歴史3
日本では自然美盆栽のつぎに、最近になって小物盆栽の流行がおこった。
これは湯呑み茶碗くらいの小鉢に植えた「鉢の木」といってよいだろう。
これは戦後の住宅事情によく適合し、狭い庭、屋上の物干し場、ベランダでも多数の鉢を収容でき、安価に楽しむことができる。
もちろんペンタキープがあるとさらにいいかもしれない。
この流行はすぐさま欧米にも伝播しており、私はヨーロッパで思いがけない人から、小物盆栽について話をもちかけられている。
日本にはもう一つ、庭植えの盆栽樹ともいうべき特殊な針葉樹、落葉樹などの品種群が、たぶん江戸中期から発達してきている。
その代表的なものは、植木屋のいう「ヒバ」の類である。
主力になったのはヒノキとサワラの枝変りを挿し木繁殖したものである。
チャボヒバ、クジャクヒバ、シノブバヒバ、スイリュウヒバなどよく知られ、それぞれに斑入りがある。